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ここでは、わきがの原因について説明しています。
わきがは、脇にある汗腺であるアポクリン腺から分泌される汗が原因で起こります。
もともと汗自体には臭いはありません。
しかし、分泌される汗には炭水化物、タンパク質、アンモニアなどが含まれており、皮膚や腋毛の表面に存在する細菌がこの物質を分解することでインドール、メルカプラン、硫化水素などの強い悪臭物質に変化するためわきがが起こるのです。
悪臭物質が肌や衣類につくと酸化が起こり、悪臭が持続することになります。
さらに脇の皮脂腺から分泌される皮脂が臭いを持ち、わきがと一体化することもあります。
アポクリン腺から分泌される汗はアルカリ性です。
細菌は、このアルカリ性の環境では非常に繁殖しやすくなります。
一方、臭いの無い汗は、エクリン腺から分泌されます。
エクリン腺から分泌される汗は弱アルカリ性なので、アポクリン腺から分泌される汗に比べると、細菌の繁殖が抑えられているのが特徴です。
ただし、大量に汗をかくと、しばらくして脇の下に細菌が繁殖し、それほど強くはありませんが汗の臭いがすることもあります。
これは、エクリン腺から分泌される汗にも、微量のアンモニアが含まれているからです。
そもそも、ワキガはなぜ起こるのでしょうか？実は、ワキガの原因は遺伝によるものが大きいとされています。両親のどちらかがワキガだった場合、その子どもがワキガの遺伝子を受け継ぐ可能性は約50％、両親がどちらもワキガだった場合、約80％の割合でワキガになるといわれています。
また、人間の身体には、汗を出す汗腺がありますが、汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があります。エクリン腺から出る汗は、サラサラとした汗で、アポクリン腺はベタベタした粘り気のある汗です。この汗が皮膚表面にある細菌と接触することで、汗が分解・酸化され、ワキガの臭いを発生すると考えられています。
ワキガは遺伝によるところが大きいのですが、ワキガ体質の人は、アポクリン腺が多いとされています。こうした体質以外にも、ワキガの臭いが強くなる原因があります。
脂っこいものや動物性タンパク質が多い食生活は、アポクリン腺を刺激するといわれていますし、疲労やストレスもアポクリン腺を活発にするといわれています。
アルコールやニコチンも汗腺を刺激して体臭を強くするといわれているので、身体の臭いが気になる人は、アルコールやニコチンを控えたほうがいいでしょう。
ワキガの臭いというのは、通常の汗の臭いとは違います。どちらも個人差はありますが、汗の臭いは、酸っぱい臭い、生乾きの洗濯物の臭い、雑巾のような臭いといわれることが多いようです。
一方のワキガの臭いは、鉛筆の芯の臭いや古い洗濯バサミなど劣化したプラスチックの臭い、香辛料のクミンの臭い、玉ねぎや長ネギの臭い、生臭い臭いなどに例えられます。
ワキガの臭いといっても、その人の食生活や体調の変化によっても臭いが変わってくるといわれています。
人間の身体にはエクリン腺とアポクリン腺という2種類の感染がありますが、エクリン腺は唇、耳の外耳道、爪の裏などを除いた、ほぼ全身にあるのに対し、アポクリン腺は、ワキや陰部、おへそ、乳首、肛門周辺、耳の穴の中などの限られた場所にあります。つまり、これ以外の場所では、ワキガは発生しないのです。
アポクリン腺から分泌される汗は、脂肪、タンパク質、鉄分、色素、蛍光物質、尿素、アンモニアなどの成分で、粘り気のある乳白色っぽい液体です。この汗は、分泌直後はほぼ無臭なのですが、皮膚にある常在菌と接触することで、臭いを発していきます。
自分がワキガかどうか気になる人は、以下のポイントをチェックしてみましょう。
これらの項目に当てはまるものが多いほど、ワキガである可能性が高いといえます。
わきがは、アポクリン腺の数が多く機能が活発化しやすい人に見られます。
遺伝によるものも大きく、両親あるいは両親のどちらかがわきがであれば、子どももわきがになる可能性は大きいです。
また、女性は男性に比べてアポクリン腺の数を多く持っており、それが原因でわきがは圧倒的に女性が多くなっています。
さらに女性の場合、ホルモンがアポクリン腺の機能を刺激する働きをしており、生理のたびにその機能が活発化するのです。
また、女性は男性と比較すると、皮下脂肪が溜まりやすくなっています。
皮下脂肪は、アポクリン腺や皮脂腺を刺激しやすいため、女性はわきがの原因となる汗をかきやすいのです。
食生活や精神的なストレスなども、わきがを増長する原因となります。
食生活を改善し、前向きに過ごせるような環境を整えることで、わきがを抑制することができます。