わきが治療で用いられることが多い吸引法について解説いたします。
吸引法は、ダイエットで行う脂肪吸引をわきが治療に用いた治療法です。
具体的な治療方法は、脇を1cm程度切開し、そこにわきが治療専用の管(カニューレ)を挿入します。挿入した管から、汗を分泌する汗腺であるアポクリン腺・エクリン腺を吸引・除去します。
アポクリン腺とエクリン腺を物理的に除去するので、汗と臭いの量が減ります。
わきが治療に用いられる吸引法はこのような治療法です。
吸引法のメリットは、傷跡をほとんど残さずわきが治療を行える点です。小規模な切開なので、施術時間は1時間程度であることがほとんどです。
施術後は小さな傷バンを貼り生活を送ります。わずかな傷なので、ダウンタイムはほとんどなく、傷口を濡らさなければ当日からシャワーが利用できることもあります。
デメリットとしては、吸引による治療なので、すべての汗腺を取り除けるわけではありません。完全除去は望めない治療法であることを理解しておく必要があります。
また、アポクリン腺やエクリン腺は再生力が強いので再発の可能性があります。過去の例では、10%程度の方に再発が見られます。
とはいえ、施術を受ける前と同じ状態に戻ることはほとんどなく、再発をしても気にならない程度になることが多いようです。
施術を検討する方は、これらのメリットとデメリットを理解したうえで選択したほうがよいでしょう。
吸引法では、カニューレを挿入するために小さな穴を開けますが、カニューレは細く、数ミリ程度の穴なので、徐々に目立たなくなっていきます。
カニューレでアポクリン腺を吸引するだけなので、施術時間も30分ほどと短く、施術後のダウンタイムも短いため、当日からシャワーが使えたり、普段と変わらない生活を送ることができます。
わずかな傷とはいえ、吸引法では脇を切開します。そのため痛みが心配になるかもしれませんが、基本的には麻酔を利用するので無痛状態で治療を受けられます。
人によっては皮膚を引っ張られるように感じる方がいますが、これも痛みを感じるものではありません。術後の痛みに関しても、腕を激しく動かさなければ感じることはないでしょう。
以上のことからわかる通り、痛みに関しては心配する必要はほとんどありません。安心のうえ、治療を受けるとよいでしょう。
わきが治療で行う吸引法には「皮下組織吸引法」と「超音波吸引法」等があり、それぞれ汗腺の吸引除去のアプローチが異なります。また、費用にも差があるので、しっかりと確認をすることが大切です。
皮下組織吸引法は傷口がほとんど目立たないため、剪除法よりも広範囲に亘ってわきが治療を行えます。
そんな皮下組織吸引法の費用は約15万円からが、一般的な費用です。
吸引法は再発のリスクもあるため度重なる出費を抑えたいなら、技術力のある医師であれば安心です。
超音波を利用した吸引法は、超音波で汗腺を破壊し、その破壊された汗腺を吸引除去するという方法です。他の組織にダメージを与えないように周波数を利用してわきが治療を行えるため、皮下組織吸引法より機能性が高いのが特徴です。
またダウンタイムもほとんどありませんから、固定期間が終わればいつも通りの生活を送れます。
そんな超音波を用いた吸引法は医療保険が適用されないため約25万円からと、皮下組織吸引法よりも費用が高いです。しかし再発率の低さから、少しでもわきが治療回数を減らしたいという方に最適です。
再発すると再度治療をしなければなりませんから、再発率の低いクリニックがおすすめです。わきが治療は費用も大切ですが、施術内容を見て選ぶこともポイントです。