わきが治療の剪除法について解説します。
剪除法(せんじょほう)は、ワキの皮膚を切開・剥離し、目視で確認しながら臭いのもとになるアポクリン汗腺を切除するワキガ治療法です。
剪除法と呼ばれる理由は、アポクリン腺を一つずつハサミで切除していくからです。この作業を剪除というため、剪除法と呼ばれます。
また、皮弁を形成した後、剪除を行うので、皮弁法と呼ばれることもあります。効果が高い治療法として多くの病院・クリニックで行なわれています。
剪除法の一番のメリットは、医師が目視で確認しながらアポクリン腺を切除するため、改善率が高い点です。すべての方が改善するわけではありませんが、施術を受けた方の7割から8割が改善するといわれています。
ここで言う改善とは、臭いが完全に消えることではなく、周りの方に迷惑をかけない程度の臭いになることです。
また、長期間にわたり効果が持続する点も大きなメリットです。
一方でデメリットとして、治療に当たっては3cmから5cmの切開が必要になります。手術は片側だけで1時間程度かかります。
術後の経過は、タイオーバー(圧迫ガーゼ)を外すまでに3日程度、抜糸を行うまでに10日から14日程度かかります。基本的にダウンタイム中は手術を行った側の腕を使わないようにします。そのため、ある程度の期間が必要になる治療法といえます。
また、シワに沿って切開するなど、極力傷跡を目立たないように工夫をしますが、多少の傷跡は残ります。加えて、ワキ毛が薄くなることが多いようです。
手術を検討する方は、これらのメリット・デメリットを理解しておかなくてはなりません。
皮膚を切開してアポクリン線を取り除くため、傷跡が残ってしまいます。とくに術後は引きつれや色素沈着を起こすことが多いようです。
引きつれや色素沈着は時間とともに目立たなくなるようになりますが、1~2年くらいかかることも。
傷は、しわに沿って切開することでしわと同化して目立たなくなっていくようです。
剪除法は高い治療効果が見込める反面、傷が残りやすい、治療に時間がかかるなどのデメリットがあります。そのため、時間をかけてでもわきがを治療したい方にお勧めの治療法になります。
治療効果を優先したい方は、剪除法を検討するとよいでしょう。
剪除法のおおよその費用について説明します。
・両脇 約35万円
・片脇 約21万円
症状の程度、保険が適用された等によって費用が変動することがあります。
リーズナブルとは言えない費用ですが、効果が高いため人気の治療法の1つです。
アポクリン汗腺を剪除する際に、毛根も一緒に除去されるため多少の脱毛効果を得られます。わきが治療と同時に脱毛効果も得られるとは一石二鳥です。見た目も気にする女性にとって嬉しいでしょう。
重度のわきがにも効果的ですから、デオドラント剤だけではどうにもならないという人に最適です。効果は半永久的なのでわきが治療回数を減らせます。
剪除法は、片脇で約21万円、両脇ともなると約35万円もかかってしまう治療法です。いくら効果の高い治療法といっても、財布に大きなダメージを与えてしまうことには変わりありません。
しかし、費用を安くできるかもしれない「ある方法」が存在します。そこで、その方法の詳細が分かる口コミを1つ紹介します。
剪除法の費用を少しでも下げたい方にオススメです![29歳/女性]
わたしの場合全身麻酔をしたのですが、15万円かかると言われたので、「健康保険限度額適用申請」を健保組合に申請しました。そのおかげで8万円ちょっとまで費用を下げることができました。
この申請は事前に行わなければならないものらしいです。治療後に申請しても適用されないと聞いたので、これから剪除法を受けようと考えている人は注意してくださいね!
申請するだけで当初言われた額の約半分で済むというのは、費用を少しでも浮かせたい人にとってはとてもありがたいことではないでしょうか。
ここにある内容のことができるかどうか、まずは健康保険証を見たり自分が勤めている会社に尋ねたりしてみましょう。