ワキガを治療するにあたって気になるのが治療の痕。切開を必要とする手術の場合、どれくらいの期間、傷が残るのでしょうか。傷が残らない治療法は?
切るワキガの治療としてもっともメジャーなのが剪除法。脇の下を切開し、皮膚を反転させてアポクリン線を取り除く方法です。直接、目で見ながら取り除いていくため、効果が高いといわれています。
メスを入れる際、ワキのしわに沿って切開し、縫合するので、傷跡は目立ちにくいとされていますが、その仕上がりは、医師の腕によって大きく左右します。中には、傷跡が目立ってしまい、その修正を別のクリニックで行ったという人もいるようです。
上手なクリニックであっても、術後、しばらくは傷跡が残ることが多いようです。半年ほどで目立たなくなるといわれていますが、手術痕が消えるまでには1年はかかると思っておいたほうがいいでしょう。
ワキガの治療の中には、傷の残らない治療もたくさんあります。特殊な電磁波を照射して汗腺にダメージを与えるミラドライ、高密度焦点式超音波を使い、汗腺に熱エネルギーをあてて過度な発汗作用を抑えるウルセラドライ、針先から熱エネルギーを放出し、汗腺を破壊するビューホットなどは、切開せずに行えるので、傷跡も残りません。
このほか、注射でボツリヌストキシンを注入するボトックス法、脇を1~2センチほど切開し、専用の医療器具を挿入してアポクリン腺を粉砕・除去するマイクロリムーブ法、脇を1センチほど切開し、専用のカニューレを挿入し、アポクリン腺を吸引・除去する吸引法も、切開してもわずかなので、傷が目立ちにくい治療法です。